もう５年くらいかな？
懇意にさせていただいているカップルが
結婚
することになったそうです。二人とも、すごく優しくて楽しくて、
彼は彼女が好きすぎて甘えん坊で、
彼女はクールで男前な女性。
そんな二人がようやく結婚すると決まったと聞き
もう自分のことのようにうれしい
タイトルの祝婚歌、
あるとき知った歌なのですが、
すごく素敵なんです。
まゆたちは基本のほほんしてますが、
それでもときにはぶつかったり悩んだりするときもあります。
そんなときはこの歌を読んでいつも気持ちを立て直します。
スッと心に入り込んでくるのです。
『 祝 婚 歌 （しゅくこんか）』
吉野 弘
二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派過ぎないほうがいい
立派過ぎることは
長持ちしないことだと
気づいているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうち どちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気づいているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には色目を使わず
ゆったりゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そしてなぜ 胸が熱くなるのか
黙っていてもふたりには
わかるのであってほしい
著作権問題はないと
作者の方がおっしゃっているそうなので
貼らせていただきました。